一般内科
一般内科では、「風邪」「便秘・下痢」「頭痛」などよくある症状を診療していきます。
また、一般内科での診断や治療が困難な場合は専門の医療機関にご紹介いたします。受診する診療科が分からないやセカンドオピニオン希望の場合にも対応します。
症状の裏には、大きな病気が潜んでいることがあるため、大阪みま整形外科&痛みのクリニックへお気軽にご相談ください。
このようなお悩み・症状は
ありませんか?
- 熱が下がらない
- 喉に痛みがあり、咳が止まらない
- 便秘・下痢が続いている
- 何となく体がだるい
- 吐き気がして、頭が痛い
など
内科で対応する疾患について
風邪
ウイルス感染が原因となり、「発熱」「咳」「喉の痛み」「くしゃみ」「鼻水」などの症状が現れる病気です。
完治には約1週間かかりますが、それ以上続く時には「気管支炎」や「肺炎」へ進行している可能性があるため早めに医療機関を受診しましょう。
インフルエンザ
インフルエンザウイルスの潜伏期間*は約1~4日で高熱や筋肉痛(関節痛)などの症状を引き起こします。免疫力がある方であれば1週間程度で完治しますが、高齢者や心肺機能の疾患を抱えている方は重症になる可能性が高いです。
*潜伏期間とはウイルスに感染してから症状が出るまでの期間のことです。
感染後の重症化を防ぐには、インフルエンザの予防接種をおすすめします。
生活習慣病
生活習慣病は、喫煙・飲酒、食生活、運動習慣などが原因で発症する病気のことです。毎日の不規則な食生活や喫煙などの習慣を続けていると、生活習慣病から大きな病気を引き起こすこともあります。
例)暴飲暴食、運動習慣なし、喫煙➡高血圧➡心筋梗塞を発症など
アレルギー性鼻炎・花粉症
アレルギー性鼻炎の原因は、花粉やハウスダストなどです。鼻水や鼻づまり、くしゃみなどのアレルギー症状が現れます。
また、スギやヒノキなどの花粉が原因で同様の症状が起こるものを花粉症と言います。
骨粗鬆症
骨粗鬆症とは、加齢とともに骨密度が低下し、少しの衝撃で骨折しやすくなる病気です。
閉経後の女性に多く見られ、一度骨折をすると寝たきり・要介護状態に繋がる恐れがあるため、50歳を過ぎたら、定期的に検査を受けるようにしましょう。
生活習慣病科
生活習慣病科では「高血圧」「高脂血症」「高尿酸血症・痛風」など生活習慣病を幅広く診療していきます。
一般には、「糖尿病」「高血圧症」「脂質異常症」「高尿酸血症」「メタボリックシンドローム」などのことを指します。
高血圧
高血圧とは、常に血圧が高い状態を言います。自覚症状がないまま進行し、放置すると血管に負担がかかり動脈硬化を進行させます。
高血圧は脳卒中(脳出血、脳梗塞、くも膜下出血)や心筋梗塞の原因にもなるため、健康診断などで「血圧が高い」と指摘された方は、早めに治療を開始しましょう。
(疫学)
日本での患者数は約4,300万人と生活習慣病の中で最も多いです。脳卒中、心臓病、腎臓病などを予防するうえで高血圧の治療は非常に重要です。
(定義)
★医療機関で測定した血圧値が140/90mmHg以上をいいます。
★自宅で測定した血圧値が135/85mmHg以上が高血圧とされます。
自宅の血圧値の目標値は・・・
若年、中年、前期高齢者(75歳未満) | 125/75mmHg未満 |
---|---|
後期高齢者(75歳以上) | 135/85mmHg未満 |
持病あり (糖尿病、蛋白尿のある慢性腎臓病、脳血管障害患者、冠動脈疾患患者) |
125/75mmHg未満 |
(原因)
- 本態性高血圧症とは
原因不明で高血圧症の約90%を占めいています。遺伝や生活習慣などが関与しており、生活習慣病といわれています。考えられる原因として以下のことがあります。
過剰な塩分摂取、偏りのある食生活(野菜や果物不足など)、ストレス、肥満・運動不足、自律神経の異常 - 二次性高血圧症
高血圧の原因となる病気がある場合のことです。
原因としては、腎動脈狭窄、原発性アルドステロン症、褐色細胞腫などがあります。
(症状)
高血圧に自覚症状はほとんどありません。しかし、頭痛、めまい、肩こりなど起きることがありますが、それらは血圧とは関係なく頻繁に起こる症状であるため高血圧が原因かとは言い切れません。
つまり、高血圧の症状はあてにならないということです。
(治療)
- 本態性高血圧症
運動習慣(有酸素運動)や塩分制限、禁煙、適正体重を目標に日常生活の乱れを是正することが大切です。 - 二次性高血圧症
原因疾患の治療を優先します。中には手術で治療が期待できるものもあります。
高脂血症・脂質異常症
従来は高脂血症と言われていましたが、患者様は「高脂血症=脂質異常症」と考えていただいて結構です。
脂質異常症とは・・
血液中のコレステロールや中性脂肪が多すぎる、あるいは少なすぎることをいいます。
コレステロールにはLDLコレステロール(悪玉)とHDLコレステロール(善玉)の2種類があります。
(疫学)
厚生労働省の患者調査2017年によると、総患者数は、220万5,000人でした。性別では、男性63万9,000人、女性156万5,000人で、女性は男性の約2.5倍でした。
(定義)
血液検査でLDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪を測定します。
(原因)
生活習慣(運動不足、暴飲暴食、喫煙など)、体質(家族性コレステロールなど遺伝的な要素)、内分泌疾患甲状腺機能低下症などホルモン異常)、ステロイド内服、経口避妊薬など
(症状)
脂質異常症だけでは基本的に無症状です。家族性コレステロール血症は皮膚に黄色腫を認める場合があります。しかし、放置することで動脈硬化が進行して脳血管障害(脳梗塞、脳出血)、心疾患(心筋梗塞、狭心症)、など動脈硬化が原因の病気を引き起こします。中性脂肪の異常を放置すると膵炎や脂肪肝のリスクが高まります。
(治療)
LDLコレステロール≧140mg/dl、HDLコレステロール≦40mg/dl、中性脂肪≧150mg/dl のうち1つでも該当する人は治療しなければなりません。
■LDLコレステロールの目標値について
- 心疾患(狭心症、心筋梗塞)の既往がある方・・・
➡再発予防が非常に大事なのでLDLコレステロール100mg/dl未満が目標です。 - 糖尿病、慢性腎臓病、末梢動脈疾患(閉塞性動脈硬化性)のいずれかがある方は・・・
➡LDLコレステロール120mg/dl未満が目標です。
■HDLコレステロールと中性脂肪の目標値について・・・
➡既往歴にかかわらずHDLコレステロール≧40mg/、中性脂肪≦150mg/dlが目標です。
■具体的な治療方法
- 生活習慣の改善
運動習慣(有酸素運動)、禁煙、禁酒、カロリー制限など
LDL(悪玉)コレステロールを下げるには・・・●●●(※準備中)
HDL(善玉)コレステロールを上げるには・・・●●●(※準備中)
中性脂肪を下げるには・・・●●●(※準備中) - 薬物療法
・コレステロールを下げる薬と中性脂肪を下げる薬
中性脂肪の高値の要因としては、食べ過ぎ、特に甘いものや酒・油もの・糖質の摂り過ぎがあげられます。砂糖の入ったソフトドリンクを飲む習慣のある人も多い傾向があります。これらを改めて運動や減量を行うことで、中性脂肪を下げることができます。また背の青い魚に多く含まれるn-3系(ω-3系)多価不飽和脂肪酸には、トリグリセライド(中性脂肪)を下げる働きがあります[2] [4]。
病気の一次予防、二次予防、三次予防の違いとは??
■一次予防とは・・・
生活習慣の改善、健康教育、予防接種を行い病気にならないようにすることです。
一般的に、「病気の予防をしましょう」と言われたときは一次予防を指します。
■二次予防とは・・・
早期発見、早期治療にて病気が悪くならないようにすることです。
会社の健康診断やがん検診、胃カメラで病気を早く見つけるなどです。
■三次予防とは・・・
病気を診断され治療が始まっている段階で、合併症や後遺症を最小限にすることです。主に、保健指導やリハビリテーションで社会復帰や再発防止をすることです。
糖尿病
糖尿病とは、すい臓でインスリンが分泌されなくなるなどして、血液中の糖が慢性的に高値となる疾患です。
初期には自覚症状がほとんどないのが特徴で、気づいた時には「糖尿病神経障害」「糖尿病網膜症」「糖尿病性腎症」が進行していることが大半です。進行を防ぐために、医師の診療を受けて、血糖値をコントロールしましょう。
糖尿病は血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が高い状態が続いてしまう病気で、インスリンとよばれるホルモンが血液中のブドウ糖に対して相対的に不足することで発症します。
(疫学)
糖尿病患者と糖尿病疑いの患者は合わせて約2,000万人いるといわれています。
国勢調査を参考にすると、糖尿病が強く疑われる者は人口に対する割合は男性16.3%、女性9.3%であり、年齢が高いほど糖尿病有病者の割合が高くなる傾向にあります。また糖尿病有病者の割合は最近20年間で増加傾向にあります。日本の糖尿病患者の多くはこの2型糖尿病であるといわれています。
(診断)
- HbA1c>6.5%:過去1~2カ月間の血糖値のコントロール状態を示す指標
- 早朝空腹時血糖値≧126mg/dL:早朝(8時間以上の絶食後)の血糖値
- 75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)≧200mg/dL:75gのブドウ糖水などを飲み、その2時間後の血糖値
- 随時血糖値≧200mg/dL:食事の時間と関係ない血糖値
①~④のいずれかが確認された場合は「糖尿病型」と判定します。別日の検査で、糖尿病型が再確認できれば糖尿病と診断します。
(原因)
■1型糖尿病:
インスリンは膵臓で作られますが、インスリンを作ることができなくなることが原因で発症します。原因は、はっきりしておらず、遺伝的にインスリンを作れない場合、自己免疫疾患などにより膵臓の細胞が破壊されてインスリンの量が不足することで発症するといわれています。小児や若い人に多く、ウイルス感染も原因の場合もあります。
■2型糖尿病:
生活習慣(食生活など)と体質(遺伝)が原因で発症します。特徴としては、肥満・家族に糖尿病の人がいる。などが挙げられます。元々遺伝的に糖尿病を発症しやすい方が、運動不足や偏った食生活などの習慣が原因でインスリンの量が減少し、働きが悪くなることで発症するといわれています。
(症状)
最初は、無症状のことが多いですが「のどが渇く、多尿、疲れやすい」などの症状がでることがあります。
また、糖尿病は動脈硬化を誘発するため、脳卒中(脳梗塞や脳出血)・心筋梗塞・動脈閉塞症(血管が詰まる病気)を引き起こすことがあります。
糖尿病が原因で、足先のしびれなど神経障害を発症することも多く、いつのまにか足先に傷ができて化膿していることも少なくないです。日ごろから足先に傷ができてないかチェックすることも大切です。
糖尿病による三大合併症として、「神経障害、網膜症、腎症」があります。
- 神経障害
- 網膜障害
- 腎臓障害
(治療)
日本糖尿病学会では、HbA1cの考え方として3つあります。
- HbA1c < 6.0%未満
血糖正常化を目指す場合で食事療法や運動療法だけで達成可能、薬物療法でも低血糖など副作用がでない場合の目標です。 - HbA1c < 7.0%未満
神経障害、網膜症、腎症など合併症予防を目指す場合の目標です。
血糖値を対比させると、空腹時の血糖値<130mg/dl未満、食後の血糖値<180mg/dlです。 - HbA1c < 8.0%未満
血糖などの副作用など、ほかの理由で血糖のコントロールが難しい場合の目標です。
※HbA1cとは(ヘモングロビン・エー・ワン・シー)
過去1~2カ月間の血糖値のコントロール状態を示す指標です。血糖値が高い状態が続けばHbA1cも高値となります。正常者の基準範囲は4.6~6.2%です。
高尿酸血症・痛風
血液中に尿酸が増加している状態を高尿酸血症と言い、体内に溜まった尿酸が結晶化し、痛みを伴うものを痛風と呼びます。
お酒に多く含まれるプリン体を大量に摂取する方や、肥満傾向にある方が痛風になりやすいとされています。
痛風とは・・・
足の親指の付け根に急に痛みを発症することです。痛風という名前の通り「風に吹かれた」だけで痛みが生じることもあります。
(疫学)
日本での患者数は1,000万人以上といわれています。30〜40歳代男性の3割が高尿酸血症であり、30~50代の特に男性(男女比約20:1)に多いのが特徴です。女性に少ない理由として、女性ホルモンにより尿酸を体から排泄しやすくしているためです。女性ホルモンが減少する更年期以降の発生が多いようです。
(定義)
尿酸値が7mg/dLを超えると「高尿酸血症」と診断されます。治療せずに放置すると、個人差はありますが数年で痛風発作を発症することがあります。また、腎臓の機能低下、動脈硬化(動脈が硬くなり柔軟性が低下)による脳血管障害(脳梗塞、脳出血・クモ膜下出血)、心臓病(心筋梗塞、狭心症)などを引き起こしやすくなります。
(原因)
食事や体の中にあるプリン体と呼ばれる成分が尿酸になり体内に異常に作咳することで急な関節炎を起こす病気です。本来は尿から排泄されますが、食べ過ぎや飲み過ぎなどにより体の中の尿酸値が高い状態が続く関節に沈着します。そこで炎症を起こすのが痛風発作です。
(症状)
ほとんどが足の親指の付け根に起きます。しかし、足首、膝、手首などあらゆる関節に発症する可能性があります。
- 手足の関節の体の中心部よりも遠いからです。手足の体温は3~4度低く体温が下がることで尿酸が沈着しやすい。
- 体重がかかりやすい足の親指の付け根では尿酸が沈着しやすく、体重負荷により刺激しやすいからです。
(治療)
- 生活習慣の改善(節酒、運動習慣、食事制限など)
- 発作時(発作の前兆がある時期)の薬
コルヒチン1錠(0.5mg)を痛風発作を起こす炎症細胞の働きを抑える作用があるため予兆期あるいは発症後遅くとも2時間以内に服用してください。尿酸値を下げる効果はありません。
※副作用
副作用として最も多いのは、腹痛と下痢、嘔吐、末梢神経炎など生じることがあります。
妊婦は服用禁止です。父親が服用した場合、ダウン症候群及びその他の先天異常児の出生が報告されています。 - 発作時(発作が起きている時)の薬
痛み止め薬にて炎症の鎮静化を図ります。 - 痛風の原因となる尿酸値を下げる薬
痛みは落ち着いてきたら、再発予防として尿酸値を下げる薬(尿酸排泄促進剤、尿酸生成抑制剤)を開始します。数か月かけて徐々に尿酸値6mg/dL以下にコントロールしていきます。
日常生活の注意点
- 高尿酸血症の方は、食事量や飲酒、塩分を控えるようにしてください。
- 高尿酸血症の原因となる、プリン体を取りすぎない
図を準備中です。
メタボリックシンドローム
メタボリックシンドロームとは、内臓肥満に「高血圧」「高血糖状態」「脂質代謝異常」が組み合わさることにより、心臓病や脳卒中などを引き起こしやすい状態を指します。
メタボリックシンドロームは、動脈硬化を発症しやすくするため、食生活の管理や体重コントロールが必要になります。
メタボリックシンドロームと肥満を比べて・・・
メタボリックシンドロームは「動脈硬化を起こしやすい」のが特徴です。
■メタボリックシンドロームと肥満症との違いとは
<メタボリックシンドロームとは・・・>
- ウエスト周囲径(へその高さの腹囲)が男性≧85cm・女性≧90cm
かつ - 高血圧症、糖尿病、高脂血症のうち2つ以上が異常値
<肥満症とは・・・>
肥満の目安となるBMI(体格指数)は、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で求められます。
性別にかかわらず、BMI18.5以上25未満が「普通体重」、25以上が「肥満」、BMI35以上が「高度肥満」と判定されます。
肥満(BMI25以上)と診断された人の中で、肥満に関連する健康障害を有するか、その合併が予想される場合で、医学的に減量を必要とするものを肥満症と取り扱われます。
つまり、肥満+以下の健康障害を一つでも伴えば「肥満症」になります。
表1 肥満に起因ないし関連し, 減量を要する健康障害
(肥満症診療ガイドライン2016 より)
- 耐糖能障害 (2型糖尿病・耐糖能異常など)
- 脂質異常症
- 高血圧
- 高尿酸血症 痛風
- 冠動脈疾患 心筋梗塞・狭心症
- 脳梗塞 脳血栓症 一過性脳虚血発作 (TIA)
- 脂肪肝 (非アルコール性脂肪性肝疾患/NAFLD)
- 月経異常, 不妊
- 睡眠時無呼吸症候群(SAS) 肥満低換気症候群
- 運動器疾患:
変形性関節症(膝、股関節) ・ 変形性脊椎症, 手指 の変形性関節症 - 肥満関連腎臓病